キーワードから探す
価格

円 ~

在庫
条件クリア

お歳暮は誰に贈る?

もっと見る

お歳暮は誰に贈る?
贈る際のマナーや贈ってはいけないものも解説

メインビジュアル

お歳暮は、日本の年末に欠かせない大切な習慣の一つです。しかし、誰に贈るべきなのか、どのようなマナーがあるのか、悩む方も少なくないのではないでしょうか。

この記事では、お歳暮を贈る対象や具体的なマナー、贈る際の注意点について分かりやすく解説します。感謝の気持ちをしっかり伝えるためにも、正しい知識を身につけましょう。

そもそもお歳暮とは?

お歳暮とは、1年間の感謝の気持ちを込め、12月上旬から12月25日頃にかけて贈られる品物を指します。始まりは室町時代まで遡るとされ、江戸時代には庶民の間でも一般的な風習として定着。昭和30年頃には現在のような形となりました。歳暮という言葉は年の暮れを意味し、12月の季語としても使われています。

この風習の起源は、年末年始や盆などに先祖の霊を祭る行事、御霊祭り(みたままつり)にあるとされます。家々の先祖の霊を供養するために用意したお供え物を親族や近所に分け合うところから始まりました。このような日本の風習と、中国の道教で神様へのお供え物を捧げる行事とが結びつき、現在のお歳暮の形となったといわれています。

それが今、時代を超え、真心を贈るという日本人の温かな気持ちを象徴する行事として受け継がれているのです。

お歳暮は誰に贈るべき?

イメージ01

お歳暮は、ご無沙汰している方へのご挨拶として、また日頃お世話になっている方への1年の感謝の気持ちとして届ける贈り物です。感謝を伝えるという意味では、特にこの人に必ず贈るべきといった決まりはありません。一般的には以下のような方が対象となる傾向にあります。

  • 両親や親戚
  • 仲人やお世話になった恩師
  • 習い事の先生
  • 職場の上司や同僚
  • 会社関係のお得意先
  • 主治医や大家(管理人)
  • 特に親しい友人

ただし、一度お歳暮を贈ると、基本的には翌年以降も贈ることが前提となります。そのため、「継続的に贈り続けられる関係であるかどうか」を事前に考えることが重要です。感謝を伝えたい気持ちから広く贈りたいと思うかもしれませんが、経済的な負担を考慮しつつ、贈る相手を慎重に選ぶことが大切です。義理だけで贈り物をするのではなく、真心を込めて感謝を伝える相手を見極めましょう。

お歳暮を贈る相手ごとのマナー

お歳暮には、ただ感謝を伝えるだけでなく、守るべきマナーがあります。また、マナーは贈る相手によっても異なります

職場・取引先

お歳暮の習慣やルールは会社によって異なるため、贈る前に必ず社内規定のチェックと周囲への確認が必要です。公務員の場合、利害関係者からの贈答が禁止されていますが、民間企業でも同様の規定があることがあります。

また、同僚や先輩がどのように対応しているかを確認することで、トラブルを避けられます。贈り物をしたことでかえってトラブルや気まずい思いをしないよう、慎重に判断することが大切です。

仲人

仲人へのお歳暮は、一般的に結婚後3年間贈るのが慣例とされています。これは、新婚期間が3年と考えられることに由来しています。しかし、その期間が過ぎた後でも、親しい関係を維持したい場合には、継続して贈っても問題はありません。

習い事の先生

習い事の先生にお歳暮を贈る際には、まず先生や教室の方針を確認することが大切です。かつては習い事の先生に感謝の気持ちを込めてお歳暮を贈る文化が一般的でしたが、近年では、月謝を払っているため不要と考える場合もあります。贈るべきかどうか迷った場合には、教室の運営元や事務スタッフに確認するようにしましょう。

友人や同僚

親しい間柄の友人や職場の同僚にお歳暮を贈るケースも近年増えてきています。ただし、過度に高価なものを贈ると相手がお返しを考えてしまい、かえって気を遣わせてしまう恐れがあります。相手との関係性やお付き合いの程度を考慮し、喜ばれる範囲内での贈り物を選ぶことが重要です。

お歳暮を贈ってはいけない相手はいる?

お歳暮は感謝の気持ちを伝える大切な贈り物ですが、贈る相手には注意が必要です。特に、公職に就いている方や、規定により贈答を受け取れない立場の人には贈らないようにしましょう。公務員や公立学校の教員、政治家などは、金銭や物品の贈与を受けることが法律で禁止されています。

さらに、近年は虚礼廃止とする企業が増えており、取引先がこの方針を設けている場合、お歳暮を贈ることが迷惑になることもあります。贈る前に相手方の規定を確認することが重要です。

感謝の気持ちを表すために贈るお歳暮ですが、相手の立場や規定を尊重し、贈ることが適切な場合にのみ贈るよう心がけましょう。

お歳暮の金額の目安

お歳暮の金額の目安は、一般的に3,000円から5,000円程度とされています。特にお世話になった方には5,000円以上の品物を贈ることもありますが、過度に高額なものを贈るのは相手の負担となり、気を遣わせるため、避けたほうが良いでしょう。

また、贈り物の金額を前年より下げることは相手に対して失礼にあたります。贈る際は無理をせず、翌年以降も継続できる金額か慎重に検討することが大切です。

お歳暮には何を贈ったらよい?

イメージ02

お歳暮を贈る際は、相手の家族構成や年齢、趣味嗜好、自分との関係性を考え、喜ばれそうな品物を選ぶことが大切です。

贈ってはいけないもの

刃物

ハサミやナイフなどの刃物は、縁を切るという意味につながります。

商品券・ビール券

金券は便利な贈り物のように思えますが、お金を恵む、お金に困っている人にあげるといった意味合いがあります。特に目上の方には大変失礼にあたるので避けましょう。

靴・靴下

靴や靴下には、相手を踏みつけるというネガティブなイメージがあります。

筆記用具

ペンや便箋などの筆記用具は、もっと勤勉になりなさいという意味だと相手に思われてしまう可能性があります。

他にも、ハンカチや櫛、下着や肌着も避けたほうが良いとされています。

お歳暮の人気ギフト

お歳暮として人気が高いのは、ハムやソーセージなどの肉加工品、ビール、スイーツです。肉加工品は日持ちが良く、カットするだけで手軽に食べられるため、どの世代にも喜ばれる定番品です。ビールも定番のギフトとして人気があります。普段飲むものより少し高級なビールやクラフトビールは特別感があり、家族や友人と楽しむのに最適です。また、甘いものが好きな方には高級スイーツが喜ばれます。普段口にする機会の少ないブランドスイーツや季節限定品は特別感があり、感謝の気持ちを伝えるのにぴったりです。

贈る相手の好みや状況を考えながら、特別感のある品物を選ぶことで、お歳暮はより喜ばれるものになります。

お歳暮の熨斗のマナー

お歳暮を贈る際には、熨斗(熨斗紙)の使い方やマナーを守ることも大切です。以下に基本的なポイントをまとめました。

水引の選び方

お歳暮には、紅白の蝶結び(水引)が適しています。蝶結びは何度でも結び直せるため、繰り返しのご縁を願う贈り物にふさわしい結び方です。近年では熨斗紙に印刷された水引を使うのが一般的ですが、デザインが適切か確認してから使用しましょう。

かけ紙の表書き

熨斗紙の上部中央に「お歳暮」または「御歳暮」と記載します。この表書きは必須で、贈り物の目的を明確に伝える役割を果たします。

熨斗紙の有無と注意点

通常、お歳暮には熨斗を付けます。ただし、鮮魚などの生ものを贈る場合は熨斗を付けないのがマナーとされています。また、目上の方に贈る際は、簡易的な短冊熨斗ではなく、正式な熨斗紙を使うのが無難です。

名入れのルール

熨斗紙の水引の結び目の下には、贈り主の名前を記入します。名入れは必須ではありませんが、目上の方に贈る場合など、失礼にあたる場合を考慮するなら、名入れをしたほうが安心です。贈り主が複数の場合や法人の場合には、それに応じた適切な書き方を選びます。

書き方の基本

表書きや名前を書く際は、黒の筆ペンや毛筆を用い、楷書体で丁寧に記入します。

贈る際のマナーを踏まえながら、お歳暮で1年間の感謝を伝えよう

お歳暮は、1年間の感謝を形にして伝える日本の美しい風習です。マナーを守れば、より深い思いが相手に伝わります。

なお、お歳暮を「御年賀」や「寒中見舞い」として送る場合は、品物を送る前に手紙や電話などでお詫びの連絡を入れておきましょう。少しの心遣いで、相手からの印象は大きく変わるものです。